東海道線でスタジアムに向かう僕の
本日のお供は、「猫を抱いて象と泳ぐ」(小川洋子著)でした。
チェスとともに生きた少年の、儚くも美しい物語。
で、そんな物語の中で、繰り返し使われていたキーフレーズ、
主人公がチェスの先生から言われていた言葉が、
「慌てるな、坊や」。
主人公リトル・アリョーヒンは、この言葉を何度も思い返しながら、
彼独特の方法でチェスを打っていくのです。
◇
本日の湘南での敗戦、
本当に悔しいです。
残留を争うであろう相手とのこういう試合を落としてしまうと、
後々響いてくることは、分かっているだけに本当に痛いです。
でも、達観でもなく諦念でもなく、
「・・・だろうな」と思っている自分がいます。
湘南とはこれまでお互いJ2でしのぎを削ってきた仲。
昨年の成績はこちらが上だったとはいえ、
相手もJ1に上がってきた実力の持ち主。
J1での戦いはそう簡単に勝ち点をもらえませんでした。
仙台は、7年前にはJ1にいたとはいえ、
その時代を知っている選手は直樹だけと、
選手の大半がJ1初心者。
J1全体からみれば、まだまだ「坊や」のレベルなわけです。
だから、今日のような敗戦も起こりうることだなという感じがします。
試合内容を振り返ってみて、
不用意な横パスや、攻撃のアイディアの少なさなど、
不満に感じる部分はありましたが、
僕としてはそれほど悪い印象ではなかったです。
何かが決定的に足りないとか、越えられない壁があるとか、
そんな感じがしなかったし、
数年かけて積み上げてきたものは、しっかりとあるような印象を持ちました。
だからこそ
「慌てるな、坊や」
なのです。
確かに連敗で悪い雰囲気になっていますが、
自分たちがこれまで培ってきたものが全く通じなかったり、
それを失くしてしまったりという状況ではありません。
この状況下で、一番最悪なのは、
自分たちがこれまで培ってきたものに対する信頼が揺らぐことです。
自壊していくことが一番怖い。
だからこそ
「慌てるな、坊や」
なのです。
今日の戦いを終えて、
改めて、僕らの目標は「J1残留」なんだなと強く思いました。
厳しい戦いが続きますが、
この舞台に踏みとどまって、ここまで来た選手たちの
さらなる成長した姿を見てみたいと、切にそう思っています。
だから、僕も焦れずに応援を続けていこうと思っています。














